[科学カフェ京都]
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定例会のご案内

定例会は参加は無料で予約も不要です。

次回以降の定例会

現在予定されている今後の定例会の情報です。

第195回日時:2025年11月15日(土) 14:00
話題:『湯川秀樹旧宅の京都大学への移管と現状について』
提供:岡田 知弘 先生京都橘大学・学長 (専門:経済学・地域経済学)
会場:京都大学 理学部 セミナーハウス
招聘:坂本理事
要旨:私は、偶然の縁から、湯川家からの依頼にもとづき、湯川秀樹博士の終の棲家となった下鴨泉川町の旧宅を、「湯川秀樹旧宅の保存と活用を願う市民の会」の代表として京都大学に移管する取り組みに関わることになった。すでに建物については、長谷工コーポレーションの手によって修築され、京都大学に移管され「下鴨休影荘」として一部利用されている。併せて、旧宅には、多くの史資料が残されており、市民の会として、それらの分別を行った上、しかるべき史資料の仮目録をつくり、京都大学に寄贈する作業も行った。本講演では、その経緯とともに、旧宅に残されていた史資料を大きく区分しながら、特徴的な資料に関わるエピソード、さらに今後の課題などについて私見を述べてみたい。
第196回日時:2025年12月13日(土) 14:00
話題:『なぜ1000千年ものあいだ京都は都であり続けたのか――資源科学的考察』
提供:原田 憲一 先生顧問・㈱シードバンク (専門:地質学、資源科学、比較文明学)
会場:京都大学 理学部 セミナーハウス
招聘:糸岡理事長
要旨:今の京都は単なる歴史都市・観光都市と見なされがちですが、平安遷都の直後から、陶器、織物、金工、木工などの最先端産業の中心地でした。現在でも、旧来の伝統産業に加えて、島津製作所や京セラ、村田製作所、ニンテンドーなど先端産業が集積しています。こうした産業の発展には、技術革新に加えて、各種資源が不可欠です。たとえば京焼は古くから有名ですが、江戸焼やなにわ焼はありません。江戸・大坂には陶土資源がないからです。また江戸誉やなにわ正宗もありません。水資源がないからです。産業発展を制約する資源は、現在は大量・長距離・高速輸送で回避できますが、産業革命以前は地域資源の有無が制約となっていました。しかし日本では資源に対する理解が乏しいので、京都の繁栄を資源面から検討する研究はほとんど皆無でした。  本講演では(1)資源とは何かを簡潔に説明し、(2)平安京の産業を支えた資源について、京都盆地の形成史をからめて解説します。そして(3)近未来に予測される石油資源涸渇後に地方分散社会を実現させるには、地域の伝統産業を参照しつつ、地域資源の有効利用を図ることが不可欠であることを指摘します。
第197回日時:2026年1月24日(土) 14:00
話題:『ローマ帝国都市の上下水道と日本の上下水道の比較』
提供:松井 三郎 先生京都大学名誉教授 地球環境学堂 (専門:水環境、上下水道、廃棄物処理)
会場:京都大学 理学部 セミナーハウス
招聘:坂本理事
要旨:ローマ帝国は拡大した植民都市にも上下水道を建設した。他の諸文明と比較してもこれだけ水と衛生にこだわった文明は見当たらない。中世暗黒時代を経て、産業革命時代になり都市人口集中が始まって、やっと上下水道建設が始まった。日本は遅れたが水道普及率が99%、下水道普及率が80%超えた。途上国諸都市は普及率が低い。しかし上下水道のインフラが腐食劣化問題を起こしている。古代ローマの水道下水道で現在も現役で使用されている施設がある。下水道は様々な物質が収集される収集装置であり、再生された水は飲料水源、灌漑用水、水産用水、工業用水として再生利用され、水生態系保全につながっている。収集した物質は農業やエネルギーに循環利用されている。一方、下水に流れる物質に新規化学合成され有害性のあるものが含まれる危険性をはらんでいる。古代ローマの上下水道と日本上下水道を比べて、これからの日本や世界を考えてみる。

会場

会場は京都大学北部構内にある理学研究科セミナーハウスです。

定例会再開にあたって 

今後ご参加の皆様へ改めてお願いがございます

今春(2023年春)からコロナの5類移行と会場の使用規制停止で、定例会を再開をいたしましたが、コロナは収束した訳ではなく、 現在も陽性者は全国で出ており増加傾向にありクラスターの発生もあり、感染者の二割に後遺症が出るが対症療法しかない、 感染力の強い変異種の日本への上陸、医療者からの冬に向かっての警鐘、などなど、大きく報道されない現状が有ります。

以前例会にご登壇頂いた社会医学・疫学の藤田先生から、政治や世論のコロナ無警戒ぶりに危機感を持たれ、 有効なワクチン接種とマスク着用とを参加の皆さんに推奨されたしとのご助言を頂き、ほかの医師の先生方からも 警戒を解ける状況ではないとお聞きしました。

主催側では当面、会場の消毒・換気、マスク、酒精、遠隔体温計、間隔が取れる座席を準備いたします。 ご参加の皆様には今まで通リの予防対応をなさってご来場戴きますようお願い申し上げます。

2023年10月吉日  主催者 敬白

これまでに開催された定例会

こちらから検索できます。

最近開催された定例会

第194回日時:2025年10月11日(土) 14:00
話題:『未来の海を予測する:気候変動と海洋シミュレーション』
提供:坂本 圭 先生京都大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 准教授 (専門:海洋物理学)
会場:京都大学 理学部 セミナーハウス
招聘:坂本理事
要旨:現在、地球温暖化に伴って海水温が上昇し、猛暑や豪雨など頻発する気象災害の要因となるなど大気にも影響を与えています。二酸化炭素など温室効果ガス濃度の上昇が止まらない現状と、長い時間スケールで変化する海洋の特徴から、海洋は今後さらに変化すると考えられ、その正確な将来予測が求められています。この課題に立ち向かうのが、物理法則を基盤にした数値モデルによる海洋予測シミュレーション研究です。本講演では、流体力学に基づく海洋運動の特徴や、それをコンピュータ・プログラムに落とし込む差分化など、海洋モデルの基礎を解説します。そのうえで、シミュレーション結果に基づいた「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」や気象庁の報告書をもとに、海水温、海面水位、海洋循環などに関する世界や日本周辺の将来予測を示します。また、海洋変化に起因する様々な影響や、気候変動に関する信頼できる情報源についても紹介したいと思います。

150回定例会記念誌

2018年4月の第150回定例会開催にあたり、記念誌を発行しました。

例会150回記念のご寄付の募集

募集を終了しました。ご協力ありがとうございました。報告はこちらです。

関連リンク

これまでの公式ウェブサイト

Abema Blogのページ「科学カフェ京都(特定非営利活動法人)」(別ウィンドウに表示されます)

更新履歴

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更新:2024年11月7日